カラミざかり番外編 竹内先輩と部室【原作vs実写】比較分析

File No.164:『カラミざかり番外編~竹内先輩と部室~』とは?

原作は同人サークル「桂あいり(作画:桂あいり)」が手掛ける学園モノの人気オリジナル・コミック『カラミざかり』シリーズの番外編【第2弾】で「FANZA同人」では2021年12月に配信が開始されました。一方、実写化(2023年11月)したのは「kawaii」(実写版1・2は「ムーディーズ」が制作)で、メリハリのきいた圧倒的クビレボディが目を惹くkawaii専属の人気AV女優・伊藤舞雪さんを主演に迎えています。

原作情報

原作:カラミざかり番外編2
■原作:桂あいり(作家:桂あいり)
■配信開始日:2021.12.10
■収録内容:81P
■トータル販売数:77,282
■お気に入り登録者数:14,408人
■ストーリー
夏祭りを境に遠ざかったはずの欲望は、新たな関係を求めてたやすく膨れ上がっていく―。サボっていた野球部の練習終わり、部室には貴史と竹内先輩だけがいた。あの夏休みの部室で交差した瞬間を描く『番外編』第二弾!!
レビュー分析

65件のコメントがあり、平均評価は【4.07点/88件】です。《2024年1月時点》

100万ダウンロードを突破した非常に人気の高い大ヒットシリーズ漫画だけに番外編に対する注目度も高く、コメント・総評価数ともに多い話題作となりましたが、満点の5点を付けたレビューユーザーは意外にも少なく約5割(ただし、4点以上を含めると7割は越えている)ほどにとどまっているのは気になるところです。

今作は人気のある竹内先輩がメインヒロインということで期待していたファンも多かったようですが、本編のボリューム(約80ページ)はあるものの別の女生との絡みにそこそこページが割かれてしまっているために竹内先輩目当てのファンにとってはメインヒロインとのセックスにもっとページを割いて欲しかった(先輩の魅力が十分に引き出せておらず中途半端といった手厳しい意見も)という不完全燃焼的なコメントが見られます。

また、現実だったのかどうか読者に委ねるような結末も賛否両論あるようで、こんな結末は求めていなかったという方の中には期待外れという意味で低評価にしている方もいるようです(コメントを見ると主人公よりもなぜかいい思いばかりしているヤリチン・吉野貴史に対する嫉妬(目立ち過ぎで飽きる)で評価を少し下げる方もいるような印象を受けます)。

ただ、前半の部室で繰り広げられる数十ページに及ぶヒロインとの絡みシーンは見応えがあったとするコメントが多く(低評価した方の中にもこの点は評価している)、ファンならそれを見るだけでも今作を読む価値はありそうな気がします(それだけに後半の絡みが急ぎ足で尻すぼみ的な展開になってしまっているのがもったいない)。

実写版情報

実写:カラミざかり番外編2
■監督(メーカー):きとるね川口(kawaii)
■出演者:伊藤舞雪(AV男優:日森一)
■発売日:2023.11.7
■収録時間:121分
■お気に入り登録数:17,106人
■商品説明
【MOODYZから発売されたカラミざかり、カラミざかり2に続き、kawaiiからシリーズ連続実写化!】カラミざかりのメインストーリーで描かれた飯田と新山とのSEX三昧の日々を終えた貴史は野球部に復帰した。初体験を済ませ、死ぬほどSEXに没頭したことで自信をつけた貴史は学校中の人気者・野球部マネージャーの竹内先輩にも意を決して肉体関係を持ち掛けた。清楚で優等生の竹内先輩が陥落する可能性はないものと思っていたが、雰囲気に流されたのか抵抗することもなく、ガツガツ無理矢理することもなく健気で溢れる後輩感が愛おしく思えたのか貴史の全てを受け入れてくれた。むさ苦しい野球部の部室でのこっそり激しいSEX…そしてその日を境に付き合うことになった2人は、ラブホ、そして学校の教室と学生生活中のSEXを謳歌する。体を重ねる回数が多くなるにつれてテクニックも上達していく2人は互いに快楽を求め続ける…。
レビュー分析

11件のコメントがあり、平均評価は【4.71点/24件】です。《2024年1月時点》

コメント・総評価数は原作に及びませんが、実写版の方が平均評価が上回っている(原作は4.07点)のは興味深いところです(大抵は実写版の方が平均評価は低くなる傾向が見られる)。

平均評価の得点が高くなった背景には、2点以下がないことに加え、満点の5点を付けたレビューユーザーが原作よりも多く8割弱いたことが大きく影響しているようで、原作をほぼ忠実に再現していた点を高く評価しているファンが目立つような気がします(その分、ラストについては原作と同じく賛否両論あり)。

また、kawaiiの看板女優・伊藤舞雪さんのルックスや演技力に関しては申し分ないと好意的に受けとめているユーザーがいる一方で、色気があり過ぎるため原作ヒロインに比べるとちょっとイメージが違うといったコメントもみられます(吉野貴史役の男優さんには若手の日森一氏を起用していますが、こちらは坊主頭でイメージ通り)。

細かな点を挙げれば切りがありませんが、原作を裏切らないほぼ忠実に再現されたコラボ作品に仕上がっているようなので、ラストの展開も含め原作を読んで実写版に興味が湧いたなら検討してみる価値は十分ありそうです。